アメリカ南東部のパルプ工場からすべての回転機器をグランドパッキンからメカニカルシールに変更する案件がありました。 目的は、水使用量を削減し、ポンプや周辺機器への漏水や二次被害をなくすためです。プロセスル流体に含まれる研磨性の固形物がスリーブの過剰な摩耗を引き起こし、その結果、漏水、設備、清掃の問題がさらに大きくなっていました。

これらの問題を解決するために、3台のポンプと攪拌機をチェスタートン442Cカーリッジスプリットシールに変更することを決定しました。

このパルプ工場では、ポンプと攪拌機に様々なサイズのチェスタートン442Cとスパイラルトラックを取り付けています。

スパイラルトラックは軸封部から固形物を除去し、シール寿命とシステムの信頼性を向上させるために、固形物の問題が大きい1台のポンプに設置されています。スパイラルトラックは分割型が使用されたため、工場ではポンプの分解をせずにスタッフィングボックスに取付けることが出来ました。必要なシール水の量を正確に測定するため、流量計が設置されました。流量計を使用することで、工場はシステムに入る洗浄水の量を管理し、最小限に抑えることができました。

チェスタートン442Cの導入により、グランドパッキンによるシール水量が従来の60%に削減されました。

3台のポンプと攪拌機だけで計算すると、年間300万ガロン以上の水を節約することができます。以前は、この水を廃水として処理する必要があったため、処理コストに基づくさらなる節約が必要でした。

チェスタートン442Cカートリッジスプリットシールは、通常の使用においてスリーブ/ シャフトの摩耗やグランドパッキンの漏れがないため、スリーブ/シャフトの交換が不要になり、ベアリングや機器の信頼性を高めることができました。