背景
ある製鉄所では、連続鋳造エリアの油圧式ビレットシャーシリンダーの問題に直面していました。
その問題とは、大量の作動油の漏れ、大きな機械的損傷、ピストンロッドの傷などでした。

根本原因
ビレットのせん断サイクルで、切断刃に過大なせん断力が発生していました。
この大きなせん断力は、本来ならブレードのスライドパッドで伝達・処理されるはずでしたが、このパッドはすぐに摩耗してしまい、ブレードの操作シリンダーに予想外の大きな横力を発生させていました。 

調査
チェスタートンのエンジニアリングチームは、機器の点検や運転状況を踏まえ、摩耗や損傷を受けたブッシングの改修を提案しました。

使用製品
チェスタートン16K非金属油圧ウェアリングは、優れた物理的特性と高い耐荷重性を持ち、重い横荷重を支えることができます。
このウェアリングの高い耐荷重性により、ブレード操作シリンダー全体の横荷重処理能力と限界を向上させ、装置寿命を延ばしました。(ラム直径 400mm ) 

チェスタートン16Kウェアリングは、2002年秋に最初の油圧式ビレットシリンダーに取り付けられました。
この油圧シェアユニットの優れた性能と信頼性の向上に基づき、お客様はすべてのブレード操作シリンダーに16Kウェアリングを標準化しました。

16Kウェアリングのメリット

• 金属同士の接触や傷の発生を防ぐ


• 大口径プレスシリンダーの補修予算を大幅削減


• Iシリンダーの横方向の力への対応力を向上させました


• MTBRが2〜3倍に（機器寿命の向上）