Maintenanceメンテナンス編

先進の二つ割り技術による削減

ライフサイクルコスト(LCC)分析

様々なシステムにおける無駄の最小化と、エネルギー効率の最大化を支援する為の分析です。
「Hydraulic Institute」 と 「Europump」 社が工場経営者、オペレーターの支援を行う為に開発しました。
ライフサイクルコスト分析に必要とされる要素は、一般的に初期コスト・取り付けと試運転コスト・エネルギーコスト・操業コスト・メンテナンスと修理コスト・ダウンタイムコスト・環境コスト・解体と廃棄コストです。

ライフサイクルコスト(LCC)分析の図

LCC = Cic+Cin+Ce+Co+Cm+Cs+Cenv+Cd

  • Cic = 初期投資コスト、購買価格
  • Cin = 取り付け、試運転コスト(トレーニングを含む)
  • Ce = エネルギーコスト(システム操業のコスト)
  • Co = 操業コスト(通常システム管理の労働コスト)
  • Cm = メンテナンスと補修コスト(定修)
  • Cs = ダウンタイムコスト(生産ロス)
  • Cenv = 環境コスト
  • Cd = 解体、廃棄コスト(復旧、補助サービスの廃棄)

問題点

大型機器や作業の困難な場所に設置された機器のシール交換 (Cin) には、機器の解体に通常長い時間と大がかりな機材を要します。また、日々の増し締め等の管理 (Co/Cm) にも手間が掛かります。仮に突然の故障が起こった場合、復旧に時間が掛かり、その時間は生産の損失 (Cs) となります。

改善の鍵

機器の解体を必要としない二つ割りシール技術は取り付けに通常数日掛かる作業を数時間に削減し、回転/往復運動機器のメンテナンスコストとダウンタイムによる生産損失を大幅に削減する事を可能にします。

  • 回転機器用二つ割メカニカルシール写真

    回転機器用二つ割メカニカルシール

    回転環: -28~85℃
    固定環: <静止> 0.4~0.8μm
    エラストマー: <運動> 0.4~0.8μm
    スプリング: <AWC100> 65ショアD
    金属部品: <AWC300> 65ショアD
    耐圧: <AWC400> 62ショアD
    温度: 0.07kgf/cm2
    速度: 12.7m/s
    サイズ:
  • ローラー/ギアボックス用二つ割オイルシール写真

    ローラー/ギアボックス用二つ割オイルシール

    温度: -28~85℃
    表面仕上げ: <静止> 0.4~0.8μm
    <運動> 0.4~0.8μm
    材質硬度: <AWC100> 65ショアD
    <AWC300> 65ショアD
    <AWC400> 62ショアD
    耐圧: 0.07kgf/cm2
    速度: 12.7m/s
  • シリンダー(往復運動)用EPSシール写真

    シリンダー(往復運動)用EPSシール

    温度: -50~85℃
    表面仕上げ: <静止> 0.7~1.4μm(R/B) 0.7~1.1μm (R/R)
    <運動> 0.2~1.1μm(R/B) 0.2~0.6μm (R/R)
    材質硬度: <AWC800> 95ショアA
    <AWC805> 85ショアA
    速度: 0.9m/s
  • 下水処理場両吸込遠心ポンプ写真

    下水処理場両吸込遠心ポンプ

    改善前

    パッキンを使用し、月に3回の増し締めと定期的なパッキン交換が行われていました。
    スリーブが傷つき、漏れが更なるコストの原因となっていました。漏れた水が、ケーシング、パッキングランド、ベアリング等の腐食の原因となっていた。ポンプは3年ごとにオーバーホールしていました。

    改善後

    漏れは無くなり、スリーブ代、オーバーホール頻度の削減、ダウンタイム、取り付け作業の軽減に大きく貢献することに成功しました。

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